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⬜︎目次⬜︎
- 1章 はじめに:「いい子」でいつづけたあなたへ
- 2章 偽りの自己が奪った「生活の豊かさ」
- 3章 自分を責めることと向き合うことの決定的な違い
- 4章 不都合な情報も受け取れる練習
- 5章 「役割」から自分を解放する
- 6章 生活の豊かさを取り戻すための心の準備
- 7章 まとめ:今から始める「自分らしい人生」
1章 はじめに:「いい子」でいつづけたあなたへ
「私って、本当に何がしたいんだろう‥」
ふと、そんな思いが湧いてくることはありませんか。
学生時代は親の期待に応えるために一生懸命勉強し、就職では親が喜ぶ職業を目指し、結婚しても「良い妻」「良い夫」であろうと努力してきた。周りからは「しっかりしている」と言われるけど、心の奥底では満たされていない。

鏡に映る自分を見て、「この人は誰だろう」と感じることがある。本当の自分がどんな人間なのかわからなくなってしまった。
そんなあなたに、まず伝えたいことがあります。今まで真面目に努力してきたあなたは、決して間違っていたわけではありません。「もう変わりたくても遅いんじゃないか」という思い込みを手放してみませんか。
人生いろいろあったからこそ、本当の自分と向き合う準備が整っているのです。
2章 偽りの自己が奪った「生活の豊かさ」
私たちは成長過程で、親や周囲の期待に応えるために「偽りの自己」を作り上げます。この「偽りの自己=いい子の自分」は、愛されるために、認められるために必要だった自分です。
しかし、この「いい子」があまりにも強固になってしまうと、本当の自分を覆い隠してしまいます。
「こんなことを言ったら、わがままだと思われるかな」
「本音を話したら、変だと思われるかな」
「今更、本当の夢に向き合えない」
こうした思いが、あなたの心の奥にある本当の声を封じ込めてしまいます。本当の自分を表現することへの怖れが、日常の小さな選択から人生の大きな決断まで、あらゆるものを曇らせてしまうのです。

生活の豊かさとは、高級なものに囲まれることではありません。自分の心が「これが好き」「これが嬉しい」と感じられること。そして、その感覚を大切にできることです。
偽りの自己が強すぎると、この心の声が聞こえなくなってしまいます。まるで心にフィルターがかかったように、自分の本当の気持ちが見えなくなってしまうのです。
3章 自分を責めることと向き合うことの決定的な違い
多くの人が「向き合う」ことと「自分を責める」ことを混同しています。特に真面目な人ほど、この罠に陥りがちです。
1)自分を責める時、こんな風に考えていませんか。
・私がダメだったからこうなった
・もっと頑張ればよかった
・なぜこんなことしかできないんだろう
このような考えは、自己攻撃であり、向き合うことではありません。責める心は、問題を解決するどころか、心を萎縮させ、本当の自分をさらに奥へと押し込んでしまいます。

2)健全に向き合えているとき、こんな風に考えられます。
・なぜそうなったのか、客観的に理解しようとしている
・自分の気持ちを探ったり、深く理解しようとしている
・何が不足していて、どのような工夫が必要だったのかを見極められる
これは探求であり、理解です。責める心ではなく、理解する心で自分を見つめることが、真の向き合う力なのです。
親の期待に応えるために、自分を押さえてきたことに気づいた時、自分を責めるのではなく「小さな私は一生懸命だったんだね」と理解することから始まります。
4章 不都合な情報も受け取れる練習
今のあなたには、若い時には持っていなかった財産があります。それは、豊かな人生経験です。
さまざまな出来事を経験し、多くの人と出会い、いろいろな感情を味わってきたからこそ、今のあなたは物事を客観的にとらえる力が積み上がっています。
あなたの「偽りの自己」にとって、不都合な情報は受け取りにくく、無視しがちです。
「親のレールを信じてこの仕事についたものの、本当はこの仕事が嫌いだ」
「重要な人物との間に、深刻な問題を抱えている」

このような問題と向き合うとき、事実に注目してみましょう。
「私は現状に満足していない」
「相手が重要な人物であっても、性質があわないということはある」
この違いを理解することで、自分を責めることなく、現実を受け入れることができるようになります。
また、「こうあるべき」という呪縛に気づくことは、重要なポイントです。
私たちが当たり前だと思っている価値観の多くは、親や社会から受け継いだものです。それら全てが悪いわけではありませんが、今のあなたには必要ないものもあるかもしれません。
「安定した職業が一番価値がある」
「人に迷惑をかけてはいけない」
「親の言うことは全て正しい」
これらの価値観を一度、「これは本当に大切にすべき価値観だろうか」と問いかけてみてください。
親を否定するわけではありませんが、自分にとって心地よい価値観を選び直す機会を作ってみましょう。
5章 「役割」から自分を解放する
「私って、いつも誰かの〇〇なんだな‥」
ふと気づくと、あなたは常に何かの役割を演じていませんか。
家では「妻」「夫」として働き、職場では「部下」「同僚」として働き、実家では「子ども」として親の期待に応える。1日の中で、純粋に「私」として過ごす時間はどれくらいあるでしょうか。
役割を果たすことはもちろん大切です。でも、役割だけで自分を定義してしまうと、本当の自分が見えなくなってしまいます。
「良い妻、良い夫とはこうあるべき」
「良い社員とはこうあるべき」
「良い子どもとはこうあるべき」
これらの「べき」に縛られすぎると、あなた自身の気持ちや欲求が置き去りになってしまいます。

役割を演じている時のあなたは、台本に沿って動いています。でも、自分らしくいる時のあなたは、心の声に従って動いているのです。
1日のうちに、15分でもいいので全ての役割を脱いで「私」になる時間を作ってみてください。
その時間は、何者でもなく、ただの「私」でいてください。
「何をしたいのか」
「今、どんな気分なのか」
「何を感じているのか」
こんなふうに、自分の心に問いかけてみてください。最初は答えが見つからないかもしれません。しかし、続けていくうちに、本音が掴めるようになってくるはずです。
6章 生活の豊かさを取り戻すための心の準備
これまで「豊かさ」を他人の基準で測っていませんでしたか。
・年収がいくらあるのか
・どんな家に住んでいるのか
・子どもがどんな学校に通っているのか
・家族がどんな職業に就いているか
これらも一つの要素ではあるかもしれませんが、本当の豊かさはもっと心の深いところにあります。
朝起きた時に「今日も1日が始まる」と感じられること。好きなものを好きと言えること。自分の時間を大切にできること。信頼できる人との関係を築けること。
これらは、お金で買えないものもあるけれど、確実に手にいれることができる豊かさです。

「あの人はどう思うかな」「これをしたら変だと思われるかな」など、他人の評価を気にする習慣を持っていませんか。
こうした他人の評価を、「私はどう感じるかな」「これは私にとって心地よいかな」という自分の感覚を大切にする習慣へとシフトしていきましょう。
自分勝手になることではなく、自分の感覚を大切にできる人は、他人の感覚も尊重できるようになります。
豊かさを感じる力は、筋肉のように鍛えることができます。毎日、幸せだったことを3つ書き留めてみてください。
7章 まとめ:今から始める「自分らしい人生」
今まで真面目に努力してきた歩みは、決して無駄ではありません。その経験があるからこそ、真に向き合う力を身につけることができるのです。
人生経験という宝物を手にしたあなたは、もう「いい子」を演じ続ける必要はありません。偽りの自己を手放し、本当の自分と対話する準備が整っています。
残りの人生を自分らしく生きるための宣言をしてみましょう。
・私は自分を責めることをやめます
・私は自分の感覚を大切にします
・私は小さな一歩からはじめます
・私は今から、自分らしく歩んでいきます

この記事を読んでくださったあなたが、偽りの自己を手放し、本当の自分との対話が始められることを願っています。
向き合う力は生涯かけて育むものです。完璧を求めず、今日という日から、小さな一歩を踏み出してみませんか。
あなたの本当の人生を始めていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
山田 結子
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