「いい人」をやめる勇気ー本当の自分を取り戻すための小さな一歩

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⬜︎目次⬜︎

  1. 1章 「いい人」の仮面に隠された本当の気持ち
  2. 2章 「いい人」をやめることへの罪悪感
  3. 3章 本当の自分を取り戻すための小さな一歩
  4. 4章 本当の優しさと偽りの優しさの違い
  5. 5章 周りの反応への対処
  6. 6章 変化は一歩ずつ

「あの人はいい人だよね」と言われることも多いあなた。でも、最近はその言葉を聞いても、嬉しく感じられなくなっていませんか。むしろ、「いい人でいなければ」というプレッシャーに息苦しさを感じたり、「本当の私はこんな人じゃない」という違和感を抱いたりしていませんか。

もしそうなら、あなたの心は今、重要な変化のときを迎えています。「もう十分頑張ったから、本当の自分を生きよう」という気持ちが出てきているのです。

1章 「いい人」の仮面に隠された本当の気持ち

多くの人にとって「いい人」でいることは、幼い頃から身につけた「愛されるための戦略」でした。親や先生、友達から「いい子だね」「優しいね」「頼りになるね」と言われることで、愛情や承認を得られた経験があるからです。

でも、本来の愛情というものは条件付きではありません。「いい人だから愛される」のではなく、「あなたがあなたらしいから愛される」ものなのです。いつの間にか、私たちはこの当たり前のことを忘れてしまい、「いい人でなければ愛されない」という思い込みに支配されるようになっていました。

「いい人」を演じることで、あなたは多くのものを犠牲にしてきました。自分の意見を言うことを諦め、嫌なことがあっても笑顔で受け流し、本当は疲れているのに「大丈夫です」と言い続けてきました。

その結果、自分の本当の気持ちがわからなくなり、「私って何がしたいんだろう?」「私の本音ってなんだろう?」と迷うようになってしまいました。これは、決してあなたが弱いからではありません。長い間、自分の声よりも他人の期待を優先してきた結果なのです。

「いい人」でいることへの執着の奥には、幼い頃の「見捨てられる恐怖」が隠れていることがあります。あなたの心の奥にいる小さな子ども(インナーチャイルド)は、「ありのままの自分では愛されない」「わがままを言ったら嫌われる」という怖れを抱いているのです。

この怖れは、必ずしもひどい体験からくるものではありません。子どもの頃、親が忙しくて構ってもらえなかったり、兄弟姉妹と比較されたり、感情を表現した時に「そんなことを言ってはいけない」と言われた経験から生まれることもあります。

小さな心にとって、それらは「ありのままの自分は受け入れられない」と言うメッセージをとして受け取られ、「いい子でいないといけない」という信念が形成されてしまうのです。

2章 「いい人」をやめることへの罪悪感

「いい人をやめる」と聞くと、「自分勝手な人間」「傲慢な人間」「周りの人を傷つける」のではないかと、不安になる方もいます。しかし、実は「いい人をやめる」ことは、今までより誠実で健全な関係を築くことにつながります。

なぜなら、仮面を被った「いい人」でいることは、相手に対して嘘をついているようなものだからです。本当は嫌なのに「いいよ」と言うことで、相手は本当のあなたを知ることができません。

長い間「いい人」でいたあなたに対して、周りの人は一定の期待を持っています。「あの人なら引き受けてくれるだろう」「あの人なら文句を言わないだろう」という期待です。

この期待を裏切ることに罪悪感を感じるのは自然なことです。でも考えてみてください。その期待は、本当にあなたにとって公平なものでしょうか。あなたには、期待に応えない権利も、疲れた時に休む権利も、自分の意見を言う権利もあるのです。

3章 本当の自分を取り戻すための小さな一歩

1)ステップ1:自分の気持ちに気づく練習

「いい人」でいることに慣れてしまうと、自分の本当の気持ちを感じることが難しくなります。まずは1日の終わりに、その日感じた気持ちを3つ書き出してみてください。

「嬉しかった」「疲れた」「イライラした」「悲しい」「安心した」など、どんな気持ちでも構いません。最初は「よくわからない」ということもあるでしょう。それでも、毎日続けることで、少しずつ自分の気持ちに敏感になってきます。

大切なのは、気持ちを「良い」「悪い」で判断しないことです。イライラしても、悲しくても、自然なものです。「こんな気持ちを持ってはいけない」と自分を責めずに、今日の気持ちをありのまま受け止めてあげましょう。

2)ステップ2:小さな「NO」から始める

いきなり大きな場面で断ることは難しいので、まずは日常の小さな場面から「NO」を言う練習をしましょう。

例えば、お店で「ポイントカードは?」と聞かれて、持っていないと素直に答えます。カードを作るかどうか聞かれても、必要なければ作らないと答えてみます。

これは些細なことのように見えますが、「自分の意思を表現する」という練習になります。小さな「NO」が言えるようになると、段々と大きな場面でも自分の意思を表現できるようになります。

3)ステップ3:「なぜそう思うのか」を自分に問いかける

何かを判断するとき、「みんながそうしているから」「普通はそうするものだから」ではなく、「私はなぜそう思うのか」を自分に問いかけてみてください。

最初は明確な答えが出ないかもしれません。でも問いかけることで、「これは本当に自分の考えだろうか?」「誰かの期待に応えようとしていないか?」と気づくことができます。

この問いかけを続けることで、他人軸から自分軸への転換が少しずつ進んでいきます。

4)ステップ4:インナーチャイルドとの対話

心の奥で怖れを抱えている小さな自分に、大人になったあなたから声をかけてみてください。目を閉じて、幼い頃の自分を思い浮かべ、その子が何を怖れているのか、何を必要としているのか聞いてみましょう。

「みんなに嫌われるのが怖い」「ひとりぼっちになるのが怖い」そんな声が聞こえてきたら、優しく答えてあげましょう。「もう大丈夫、あなたは自分の生きたい道を生きていい」「本当のあなたを好きになってくれる人はいる」と。

このやりとりを続けることで、「いい人でいなければ」という強迫観念が少しずつ和らいでいきます。

5)ステップ5:「完璧でない自分」を受け入れる

「いい人」をやめるということは、「完璧でない自分」を受け入れることでもあります。時には感情的になってしまうことも、疲れて優しくできないこともあるでしょう。

でも、それこそが人間らしい自然な姿なのです。完璧でない自分を受け入れることで、他人の完璧でない部分も受け入れられるようになり、より深く温かい関係を築くことができるようになります。

4章 本当の優しさと偽りの優しさの違い

これまでのあなたの優しさは、多くの場合、「自分を犠牲にする優しさ」でした。自分が我慢すれば丸く収まる、自分が頑張れば誰かが楽になる、そんな発想での優しさです。

でもこの優しさには限界があります。自分を犠牲にし続けることで、いつか心が疲れ果ててしまい、本当に相手を思いやる余裕がなくなってしまうからです。

本当の優しさとは、まず自分を大切にした上で、相手のことも大切にすることです。自分の気持ちを無視して相手に合わせるのではなく、自分の気持ちも相手の気持ちも両方大切にすることなのです。

疲れているときに無理して誰かの手伝いをするのではなく、「今日は疲れているから、明日でもいいかな?」と正直に話すことです。これは相手にとっても、あなたの本当の状況を知ることができ、より誠実な関係を築くことにつながります。

5章 周りの反応への対処

「いい人」をやめ始めると、周りの人は戸惑うかもしれません。「あの人らしくない」「どうしたんだろう」と思われることもあるでしょう。でもこれは、一時的な反応です。

本当にあなたを大切に思ってくれる人なら、あなたが本音を話すようになったことを喜んでくれるはずです。「やっと本当の気持ちを話してくれた」「前より親しみやすくなった」と感じてくれる人も多いはずです。

中には、「いい人」のあなたの方が都合が良かったという人もいるかもしれません。そういう人は、あなたが変わることで離れていく場合もあります。

でもそれは、あなたの損失ではありません。あなたの都合の良い面だけを愛していた人よりも、ありのままのあなたを愛してくれる人の方が、はるかに価値のある関係です。

「いい人」の仮面を脱ぐことで、あなたは新しい自分と出会うことができます。それは、誰かの期待に応えるために作られた自分ではなく、本当にあなたらしい自分です。

この新しい自分は完璧ではないかもしれません。時には感情的になったり、わがままを言ったりするかもしれません。でもそれこそが、血の通った人間の姿なのです。

「いい人」をやめることは、自分らしく生きる勇気を持つことです。他人の評価や期待に左右されず、自分の価値観にしたがって生きることです。

最初は怖いかもしれません。でも一歩踏み出してみると、今まで感じたことのない自由さと安心感を得られてきます。「ああ、これが本当の私だったんだ」という、深い安らぎを感じられるでしょう。

皮肉なことに、「いい人」をやめることで、あなたはより本当の意味での「いい人」になることができます。それは、義務感や怖れからではなく、純粋な愛情から生まれる優しさを持った人です。

自分を大切にできる人は、他人も大切にできます。自分の気持ちを理解できる人は、他人の気持ちも理解できます。自分に正直でいられる人は、他人とも正直な関係を築くことができます。

6章 変化は一歩ずつ

「いい人」をやめることは、一朝一夕でできることではありません。長年の習慣を変えるのは、時間がかかるものです。でも焦る必要はありません。小さな一歩を積み重ねることで、必ず変化は訪れます。

あなたには本当の自分を生きる権利があります。他人の期待に応えるためではなく、自分の心の声に従って生きる権利があります。「いい人」の仮面を脱ぐ勇気を持って、本当のあなたらしい人生を歩んでいってください。

その先に待っているのは、今まで以上に豊かで充実した人生です。そして、本当の意味での「いい人」として、人に愛される人生なのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

山田 結子

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