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⬜︎目次⬜︎
はじめに
「自分らしく生きなさい」という言葉を聞いて、どう感じますか?多くの人は「自分らしさってなんだろう」「自分の本音がわからない」と困惑されるのではないでしょうか。特に、これまで真面目に努力を重ね、周囲の期待に応えることに全力を注いできた人ほど、この問いは難しく感じられるかもしれません。
今日は、そんなあなたの心の奥に眠る「インナーチャイルド」についてと、どうすれば本当の自分と出会い、自分らしく生きられるようになるのかを解説していきたいと思います。
1章 インナーチャイルドとは何か
インナーチャイルドとは、私たちの心の中に存在する「内なる子ども」のことです。これは、幼少期から青年期にかけて体験した感情や記憶、そして満たされなかった思いが大人になった今でも心の奥底に残っているものを指します。

例えば、子どもの頃に「いい子でなければ愛されない」と感じた体験や、「失敗したら怒られた」という怖れ、「自分の気持ちよりも相手を優先しなければならない」という学習が、大人になってからの行動パターンに深く影響を与えています。
あなたが今、「本音がわからない」「自分には価値がない」と感じているとしたら、それは幼い頃のあなたが学んだ「生き残るための戦略」が今でも無意識に働いているからかもしれません。
2章 努力の背後にある心理
真面目に努力を重ねてきた人の多くは、「頑張らなければ価値がない」「成果を出さなければ認められない」という信念を心の奥に抱えています。これは決して悪いことではありませんが、その努力の原動力が「愛されるため」「認められるため」だった場合、どれだけ成果をあげても心は満たされないという状況が生まれます。

なぜなら、その努力は「本当の自分」からではなく、「こうあるべき自分」から生まれているからです。インナーチャイルドが「ありのままの自分は愛されない」と信じているため、常に「理想の自分」を演じ続けているのです。
この状態が続くと、どれだけ外的な成功をおさめても、内側では「本当の自分は価値がない存在だ」という感覚が残り続けます。結果、努力すればするほど疲弊し、孤独感も深まっていくという悪循環に陥ってしまうのです。
3章 本音を見失う理由
「自分の本音がわからない」という状況は、長年にわたって自分の感情や欲求を抑制し続けると起こる現象です。子どものことから「こうしなさい」「こうあるべき」という外からの指示や期待に応え続けていると、自分の内側から湧き上がってくる声を聞く習慣が失われてしまいます。
特に、親のレールに沿って生きていると、「自分で選択する」体験が少ないかもしれません。進路、職業、結婚相手まで、「親が好む」「周囲が良いと思う」「安全で確実」を基準に決めた可能性はあります。

その結果、大人になってから「あなたはどうしたいの?」と問われても、答えることが困難になってしまうのです。これは決してあなたの能力が劣っているのではなく、長年の習慣の結果なのです。
4章 人間関係での困りごと
インナーチャイルドの傷が癒やされていないと、人間関係においてもさまざまな困りごとが生じます。パートナーとの関係でも、「夫として」「妻として」「親として」といった役割を演じることに集中してしまい、1人の人間として本音を伝えることが難しくなります。
また、「相手を失望させたくない」「嫌われたくない」という怖れから、自分の気持ちを抑えて相手に合わせてしまうことも多いでしょう。しかし、このような関係では真の親密さは生まれず、結果として孤独感が深まってしまいます。

人と接することが疲れるのは、常に「理想の自分」を演じ続けているからです。本当の自分を隠し続けることは、想像以上にエネルギーを消耗するものなのです。
5章 インナーチャイルドを癒すためのステップ
では、どうすればインナーチャイルドを癒し、自分らしく生きられるようになるのでしょうか。ここでは、具体的なステップをご紹介します。
1)ステップ1:気づきを深める
まずは、自分の行動パターンや感情に気づくことから始めましょう。「なぜこの時、このような気持ちになったのか」「なぜこの選択をしたのか」と、自分を観察する習慣を身につけてください。
特に、強い感情が動いた時は、それはインナーチャイルドからのメッセージかもしれません。怒り、悲しみ、怖れという感情の背後にある満たされなかった思いに目を向けてみてください。
2)ステップ2:小さな選択から始める
本音を取り戻すためには、日常の小さな選択から自分の意思を尊重する練習が必要です。「今日の昼食は何を食べるか」「休日はどう過ごしたいか」という些細なことから、自分の内側に問いかけてみてください。
最初は答えが出てこないかもしれませんが、焦らずに続けることが大切です。「わからない」ときもそれを答えとして受け止めましょう。

3)ステップ3:感情を受け入れる
長年抑制してきた感情を、まずは「感じること」から始めましょう。悲しい時は悲しみを、怒りがある時は怒りを感じます。感情の種類に左右されず、全て受け入れるようにしてください。
感情は私たちに大切なメッセージを知られてくれています。それを無視することは、自分の本当の声を無視することと同じなのです。
4)ステップ4:境界線を設ける
他人の期待や要求に応え続けてきた人は、適切な境界線を設けることが重要です。「NO」という練習をしてみてください。最初は罪悪感を感じるかもしれませんが、これは健全な自己尊重の表れです。
自分を大切にすることは、自分勝手なことではありません。むしろ、自分を大切にできる人だけが、他人のことも大切にできるのです。
5)ステップ5:内なる子どもとの対話
子どもの頃の自分をイメージして、語りかけてみてください。「辛かったね」「よく頑張ったね」「あなたは十分価値のある存在ですよ」と優しい言葉をかけてあげましょう。
必死に頑張っていたのに、優しい言葉をかけてもらえなかった子どもに、愛情と承認を与えてみましょう。
ほんの少し、言葉をかけるだけで涙が出てくる人もいるかもしれません。それくらい、あなたは優しく、親切な言葉を待っていたのです。
自分に優しくするということは、決して甘やかすことではありません。努力していることを努力したと認めてあげることが重要なのです。
6章 自分らしく生きるということ
自分らしく生きるということは、完璧になることではありません。それは、ありのままの自分を受け入れ、自分の感情や欲求を大切にしながら生きることです。
時には失敗することもあるでしょう。時には、他人を失望させることもあるかもしれません。しかし、それでも「これが私だ」と言える生き方こそが、真に豊かな人生をもたらします。

努力することは素晴らしいことです。しかし、その努力が「愛されるため」ではなく、「自分が本当に望むこと」から生まれるものであれば、疲弊することなく、エネルギーが湧いてくるはずです。
おわりに
インナーチャイルドを癒すことは、一朝一夕にできることではないかもしれません。長年にわたって形成されたパターンを変えるには、時間と忍耐が必要です。
しかし、この過程を歩むことで、自分には十分価値があるということ、愛されるために資格はいらないということがわかってくるでしょう。
今日、この瞬間から小さな一歩を踏み出してみましょう。本当の自分と出会い、自分らしく笑って過ごせる人生への扉は、あなたの心の中にあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
山田結子
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