多くの人は、誰かに受け止めてもらいたい気持ちを持っている

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⬜︎目次⬜︎

  1. 1章 「わかってほしい」は、なぜこんなに苦しいのか
  2. 2章 「受け止めてもらえない」のは、あなたの価値のせいではない
  3. 3章 安心の「鍵」を相手に預けてしまうと、起こること
  4. 4章 「自分で自分を受け止める」とはどういうことか
  5. 5章 「受け止めてもらえなかった自分」を、まず自分が抱きしめる

1章 「わかってほしい」は、なぜこんなに苦しいのか

誰かにわかってほしい。受け入れてほしい。そう思うことは、人としてごく自然な気持ちです。でも、その気持ちが満たされないとき、胸の奥に広がる苦しさは、思いのほか深くて重い。「なぜわかってくれないんだろう」「私のことを大切に思ってくれていないの?」――そんな問いが頭の中をぐるぐるして、気づけば自分を責めていた、という経験もあるかもしれません。

この苦しさには、根っこがあります。それは多くの場合、幼い頃に身近な人たちに「受け止めてもらえなかった経験」からきています。泣いても無視された、感情を否定された、「そんなことで泣かないで」と突き放された――そういった積み重ねが、心の奥深くに「受け止めてもらえないのは当たり前」という感覚を刻みつけてしまうことがあります。

だから大人になっても、誰かに受け止めてもらえると安心できる反面、受け止めてもらえなかったときのダメージが、通常よりもずっと大きくなってしまう。それは、あなたが弱いのではありません。幼い頃に当然満たされるべきだった何かが、まだ満たされていないままになっているからです。

2章 「受け止めてもらえない」のは、あなたの価値のせいではない

少し視点を変えてみましょう。あなたが「受け止めてもらえない」と感じるとき、それは本当に相手があなたのことを嫌いだからでしょうか。あなたに価値がないからでしょうか。

必ずしも、そうではありません。

人はそれぞれ、自分の経験や傷、そのときの余裕に応じた「受け止める器」を持っています。その器は、深い人もいれば、浅い人もいます。共感力の高い人もいれば、感情を受け止めることが苦手な人もいます。それはもともとの気質だけでなく、その人がどんな環境で育ち、どんな経験をしてきたかによっても、大きく変わるものです。

つまり、あなたが受け止めてもらえなかったとき、それは相手の器では受け止めることが難しかったという事情があるのです。あなたに価値がないのでも、相手が意地悪なのでもなく、相手によって受け止められる内容や深さが違うというだけのこと。

「私は嫌われている」ではなく「これは相手側の事情かもしれない」と理解できるようになると、他者の反応に振り回されることが、少しずつ減ってきます。

3章 安心の「鍵」を相手に預けてしまうと、起こること

誰かに受け止めてもらうことが、自分の安心の「条件」になってしまうと、どうなるのでしょうか。

その人がうなずいてくれると安心できる。でも、反応が少し薄いだけで不安になる。返事がないと「嫌われたかも」と落ち込む。相手の表情を読もうとして、会話に集中できない――。こうした状態になると、自分の心の安定が、常に「他者の反応次第」になってしまいます。相手の機嫌がよければ大丈夫。でも、相手の様子が少し変わるだけで、途端に不安の波に飲み込まれてしまう。これは、非常に消耗するパターンです。

しかも、この構造は相手にとって重荷になることもあります。「いつも自分の反応を気にしている」「少し距離を置くと傷ついてしまう」――そう感じた相手が、だんだんと関係に疲れを覚えてしまうこともあるのです。

ずっと誰かの顔色を見て生きてきた、という方には、思い当たる感覚かもしれません。「受け止めてもらうこと」を安心の条件にしてきたことで、知らず知らず関係を苦しくしていた可能性があるのです。

では、その条件を外すために、何が必要なのでしょうか。それは、他者に求めていた「受け止める」という行為を、少しずつ自分でできるようになることです。

4章 「自分で自分を受け止める」とはどういうことか

「自分を受け止める」とは、難しいことではありません。まず、自分の気持ちや感情を否定しないことを決める、それだけです。

悲しいときに「こんなことで悲しんではいけない」と打ち消すのをやめる。しんどいときに「もっとしんどい人もいる」と比べるのをやめる。嬉しいときに「私だけいい思いをしてはいけない」と感情に蓋をするのをやめる。

一見、地味な方法に思えるかもしれません。でも、長い時間をかけて「感じてはいけない」「気持ちは抑えなくてはいけない」と学習してきた心にとって、この小さな積み重ねは、じわじわと根本から変えていく力を持っています。

感情を抑えることに慣れきってしまった自分の内側に、「あなたの気持ちに気づいたよ」というサインを送ること。それを確実に与えられるのは、ほかの誰でもない、あなた自身なのです。

5章 「受け止めてもらえなかった自分」を、まず自分が抱きしめる

自分を受け止める力を育てることは、「誰かに受け止めてもらうことを諦める」ということではありません。人とのつながりを必要としない人間になることでも、孤独に強くなることでもない。ただ、自分の安心の土台を、他者の反応の上に置くのをやめ、自分の内側に置くということです。

その土台ができてくると、他者に受け止めてもらえない瞬間があっても、以前ほど崩れなくなります。相手の器に傷ついて落ち込むことが少なくなり、自分を理解してくれる人との関係が、自然と深まっていきます。

受け止めてもらえなかった経験は、確かに苦しく、痛いものです。でも、今からでも遅くありません。あの頃、誰かに受け止めてほしかった自分に、「よくここまで頑張ってきたね」と伝えながら、少しずつ抱きしめてみてください。辛い気持ちをそっと包み込んで、優しくしてあげてください。それが、自分らしく生きていくための、静かで力強い一歩になります。​​​​​​​​​​​​​​​​

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

山田 結子

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