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⬜︎目次⬜︎
- 1章 強がりは、子どもの頃に身につく
- 2章 強がりの仮面の下に隠れているもの
- 3章 インナーチャイルドの傷
- 4章 弱さに正直になったとき、人はより深い親しみを感じる
- 5章 強がりのパターンを、少しずつ手放していく
1章 強がりは、子どもの頃に身につく
あなたは泣きたいのに泣けなかったことはありますか?
「大丈夫」と言いながら、内心ではボロボロだったことは?
なぜ辛いのに、辛いと言えなくなるのでしょうか。それは、子どもの頃に生き延びるために身につけた「術」だったのかもしれません。
親が忙しくて相手にしてもらえなかった。親の感情が不安定で、何が起きるかわからなかった。「泣いてはいけない」「甘えてはいけない」と言い聞かされて育った。そのような環境では、子どもは「弱さを見せることはいけないことだ」と学んでいきます。

次第に感情を押し込め、助けを求めることをやめ、何でも一人でなんとかしようとするようになります。
弱さを見せることが「危険」だと感じる環境において、強がりは自分を守る鎧のような役割を果たしていました。問題は、大人になっても、その鎧を脱げなくなってしまうことにあります。
2章 強がりの仮面の下に隠れているもの
強がっている人の内側には、こんな思いが眠っています。
「誰かを頼りたい」「本当は寂しい」「もう限界なんです」「誰かに認めてほしい、わかってほしい」
強がることは、そうした思いに蓋をする行為です。心理的には「抑圧」と呼ばれ、長く続くと、心身にさまざまなかたちで影響が現れてきます。
体のこわばり、原因不明の疲労感、人間関係のぎこちなさ、突然あふれてくる怒りや悲しみ――これらは、「身体化」と呼ばれる現象で、感情の出口が塞がれた時、体がサインを出すことがあるとされています。
また、強がっている人ほど、他者の「弱さ」に厳しくなりがちです。「なんでそんなことで落ち込むの?」「もっとしっかりしなきゃ」という言葉の奥には、かつて自分自身に言い聞かせてきた言葉が潜んでいることもあります。自分に厳しい人は、自分の弱さを深く怖れていることが多いのです。
3章 インナーチャイルドの傷
強がりの根っこには、「インナーチャイルドの傷」が隠されていることがあります。
インナーチャイルドとは、心の中に今も生きている「幼い頃の自分」のこと。大人になった今がどれだけ理性的に振る舞っていても、その幼い部分が過去の痛みを抱えたままでいると、強がりというパターンは繰り返されます。
「弱い人間は愛されない」「弱さを見せたら嫌われる」――幼い頃にそう感じた子どもは、大人になっても弱い部分を見せることができません。本当は助けてほしいのに「一人でできます」「大丈夫です」と言ってしまいます。本当は悲しいのに、それを押し殺してしまうのです。

本来、インナーチャイルドが求めているのは、「素直な気持ちをそのまま受け止めてほしい」「弱くても嫌いにならないでほしい」ということです。しかし、傷ついた経験が深いほど、その言葉を素直に受け取ることが難しくなってしまいます。
4章 弱さに正直になったとき、人はより深い親しみを感じる
「弱さを見せることは恥ずかしい」という思い込みは、本当に多くの人が持っています。少し視点を変えてみましょう。
弱さを認められる人は、現実をありのまま受け止められる人です。自分の状態に正直でいられるし、助けが必要なときにそれを認めることもできます。これは高度な自己認識であり、人間としての深みや成熟さにつながっていくものだと思います。
強がって完璧に見せようとするほど、人との距離は縮まりません。逆に、弱さを正直に打ち明けたとき、多くの場合、人はより深い親しみを感じるものです。
強がりをやめることは、弱くなることではありません。それは、鎧を脱いで、本来の自分に戻っていくプロセスなのです。
5章 強がりのパターンを、少しずつ手放していく
長年かけて身につけた習慣は、一日では変わりません。いきなり全てを手放そうとする必要はありません。小さな一歩なら、今日から始めることができます。
「大丈夫」「気にしてない」「心配しないで」「そんなことで落ち込まない」――そんな言葉が自然と出てきたとき、少しだけ立ち止まってみましょう。それは強がりからきている言葉ではないでしょうか。そして、心の中で静かに問いかけてみてください。「私は本当は何を感じているの?」と。

気づいた本心は、信頼できる誰かに話してみましょう。すべてをそのまま伝えなくて大丈夫です。「最近、少し疲れてきちゃった」くらいのトーンからで構いません。
そして、心の中の幼い自分にも、こう声をかけてあげてください。「もう強がらなくていい。辛いことは、辛いと言っていいよ」と。
強がりは、長い時間をかけてあなたを守ってくれたものです。でも今は、その鎧はもう必要ないかもしれません。弱さがあっても、人に愛してもらえる。好きになってもらえる。そのことを少しずつ感じながら、自分らしい生き方へと歩んでいきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
山田 結子
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