【コラム】「避けたい」という気持ちの正体と、その手放し方

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⬜︎目次⬜︎

  1. 「避けること」にエネルギーを使い続けていませんか
  2. 「避けたい」という気持ちの正体
  3. 「避けられない」経験が、自分を変えるきっかけになる
  4. 「避けたい」気持ちと、うまく付き合う3つのステップ

こんにちは、山田結子です。

先月は予定が重なって、絵の教室をしばらくお休みしていました。イレギュラーなことが続いたので、一時的に立ち止まるような気持ちでいました。

一ヶ月ぶりに描き始めると、久しぶりに「ただ好きなように描く」感覚を楽しみました。ところが、描き上げた作品をながめているうちに、あることに気づきました。テーマを決めないまま筆を走らせていたことへの、小さな違和感です。

そこで、テーマを先に決めてもう一枚描いてみると、使う色も構図もすんなりと決まりました。これまでいつも色選びで迷っていたのは、「目の前のものに似た色はどれか」という問いに縛られていたからだったのです。

テーマを決めたとき、使う色も構図も、すんなりと決まりました。「向かう先」があると、選択に迷わなくなる。体でそれを感じた瞬間でした。

反対に、「向かう先」ではなく、「避けたいもの」が頭の中心にあると、どうなるのでしょう。選択のたびに消耗し、気づけば本来の自分の感覚から遠ざかっていくーーそんな状態に陥りやすくなります。

「避けること」にエネルギーを使い続けていませんか

この体験を通して、ふと思ったことがあります。

あのとき、別の道を選んでいれば。あの一言を言わなければ。もっと早く気づいていれば。

「避けること」に意識を向け続けることで、私たちは何を手放してきたのでしょうか。

心理的な観点から見ると、「避ける」という行動は非常に大きなエネルギーを消費します。何かを避けるためには、逆説的に、そのものを常に意識し続けなければなりません。怖いものから目を背けようとするほど、怖いものを頭の中に抱え込んでしまう。これは、心にとって非常に疲れる作業です。

避けることに必死になっている間、人は少しずつ、本来の自分の感覚から遠ざかっていきます。

「避けたい」という気持ちの正体

「避けたい」という気持ちは、本質的には自己防衛の反応です。

痛かった経験、恥ずかしかった記憶、誰かに傷つけられた瞬間――そういった過去の体験が、「同じ目に遭いたくない」という強い意思を生み出します。これ自体は、自分の心を守ろうとする自然な働きであり、悪いことではありません。

問題が起きるのは、「避けたいもの」が実際の危険ではないのに、過去の記憶に引っ張られて反応してしまうときです。

たとえば、子どもの頃に「自己主張したら怒られた」という体験を持つ人は、大人になって自分の意見を言おうとするだけで、心臓がドキドキして言葉が出なくなることがあります。目の前の相手はそれほど危険ではないのに、「避けよう」という反応が先に出てしまうのです。これがインナーチャイルドの傷が日常に影響を与える、典型的なパターンのひとつです。あなたにも思い当たる場面はありますか?

「避けられない」経験が、自分を変えるきっかけになる

人生には、どれだけ気をつけていても、どれだけ一生懸命に予防しても、避けられない出来事があります。

「もう逃げられない」という状況に追い込まれて、はじめて自分の内側と向き合えた――そういう体験をされた方もいるかもしれません。そうした転機は、つらいものではありますが、必ずしも悪いものだけとは言えません。

「避けられない」とわかっているなら、少しずつでも向き合う姿勢へと移行していきたいものです。ただし、「反応を無視して突き進もう」とするのはやり過ぎかもしれません。まずは少し距離を置いて、「避けたい事象」を外側から観察してみる。「なぜ避けたいのか」を、自分に問いかけてみる。そこから始めるだけで十分です。

「避けたい」気持ちと、うまく付き合う3つのステップ

「避けたいけれど、避けられない」という状態は、想像以上にエネルギーを消耗します。そして心身のエネルギーが足りないときほど、「避けたい」と感じる場面が増えていく傾向があります。

だからこそ、次の3つを意識してみてください。

1)まず、エネルギーの消耗を防ぐ

無理に突き進まず、今の自分の状態を整えることを優先します。

2)観察する立ち位置に移る

「避けたいと感じている自分」を、少し引いた目線で眺めてみます。

3)「避けたい理由」を静かに見つめる

責めるのではなく、ただ「そうか、こういう理由があったのか」と気づくことが大切です。

絵を描くとき、テーマを先に決めることで迷いが消えたように――「何に向かいたいのか」を意識することが、避けることへの執着を少しずつ手放す助けになると思っています。

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