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⬜︎目次⬜︎
風邪気味の不安を抱えて向かった、山梨のブドウ畑
こんにちは、山田結子です。
先日、山梨のワイナリーへ、ブドウの摘み取りのお手伝いに行ってきました。昨年に続いての参加です。畑にあるのは甲州とベリーA。この日は甲州だけを、2トン収穫しました。
前日に車で出発し、石和温泉のカフェで夕食をテイクアウトして、温泉宿に一泊。ここまでは順調だったのですが、実はひとつ問題がありました。数日前から、のど風邪をひいていたのです。

痰が絡んで咳が出るタイプの風邪でした。体そのものは元気で、軽いトレーニングなら問題ない程度です。ただ、慣れない薬のせいか少し頭痛もありました。宿ではメルマガを作成するなど、普段通りに動けてはいたのです。体調と相談し、マスクをつけるなど周囲に配慮した上で参加することにしました。
それでも、頭の片隅にはずっと「摘み取りまでに、どのくらい回復できるかな」という思いがありました。調子が悪そうに見えたら、休むように言われるかもしれない。そんな小さな不安を抱えたまま、当日の朝を迎えました。
渋滞の中で「絶対に行く」と決め直したら、流れが変わった
翌朝は早めに宿を出ました。本来は最初から高速に乗るつもりだったのに、うっかり一般道のコースを選んでしまったのです。気づいたときには、すでに渋滞にはまっていました。思えば、前回も同じあたりで足止めされました。ちょうど通勤時間帯に重なり、車はのろのろとしか進みませんでした。
しかも、車のナビはなぜか混んでいる道ばかりを選び、スマホの経路とは違う道へ入っていきました。時計を見ると、予定より少しずつ遅れていきます。渋滞が苦手な夫はイライラし始め、車内の空気はだんだん張りつめていきました。私はといえば、風邪のせいか、薬のせいか、少しぼんやりしたまま、スマホとナビの経路を見比べていました。
そのとき、ふと思ったのです。「もっと強くコミットしないと、到着しないかもしれない」と。
「何はともあれ、絶対にブドウの摘み取りをする」「畑に行く」。そう決め直して、畑に着いている自分たちの姿を、あらためて強くイメージしました。すると夫が高速の入り口を見つけました。私にはそれが、決め直したことの表れのように感じられました。スマホで経路を確認すると、高速に乗れば時間が半分ほどで済むとわかりました。それを伝えると、夫は迷わず高速に乗り、待ち合わせの時間に何とか間に合いました。
実は、以前畑に来たときにも似たことがありました。行き先のイメージが弱いと、よくわからない道に入り込んで迷子になってしまう。そんな傾向が自分にはあるようです。こうして重なると、偶然とは思えない気がしてきます。
不安があると、行き先はぼやけやすくなる
振り返ると、車で移動していたとき、私は「今日は何しにきたんだろう」という感覚になっていました。行っても歓迎されないのではという心配で頭がいっぱいになり、行き先への意識が弱くなっていたのです。ワイナリーの方たちとは何度も会っている間柄で、迷惑がられることはないとわかっているはずなのに、それでも少し不安が残っていました。

不安や心配があると、私たちの意識は「これから起こるかもしれない悪いこと」に向かいます。すると、本来向かいたい場所への意識が薄れ、ぼやけてしまいます。ルートの選び間違いも、その表れだったのかもしれません。
ただ、これは誰にでも起こる自然な反応です。慣れない地域での移動で、不安や怖れが出てくるのは当たり前のこと。どんなに努力しても完全に不安がなくなることはありませんし、人は未知の体験をするときに、不安を感じやすいものです。大切なのは、不安をなくすことではなく、不安がある自分のまま、「それでも私はどこへ向かうのか」を決め直せることです。
私の意識が定まったことで、車内の空気も少し変化したかもしれません。それにつられて、夫の状態も変わったのだろうと思います。
今回は、行くと決めたときのコミットの度合いを確認できました。かなり強めの意識が必要だと、頭ではなく感覚で理解した出来事でした。
土地との縁は、通ううちに少しずつ育っていく
もうひとつ、考えたことがあります。今回もまた道に迷ったのは、この土地とのつながりがまだ十分でないからかもしれません。私たちは、畑に招かれた側。この土地に馴染んだ者ではありませんし、宿泊先も畑の近くではありません。
思いついたのは、畑の近くにある神社へお参りに行ってみることです。今回は摘み取りが終わってすぐに帰りましたが、次回は事前に神社を調べて、お参りすることを検討しようと思います。お参りをすることで、よそ者という感覚が和らぎ、地域との関係が育ちやすくなるかもしれません。
土地とのつながりは、繰り返し関わることで少しずつ強まっていきます。毎年訪れて、顔なじみになっていく。その小さな積み重ねが、「ここにいていい」という安心感を育てていくのだと思います。
不安をこえた先にあったもの
道中を経て、無事に畑へ到着しました。
今年の甲州は、昨年よりいい出来に見えました。健康なブドウがたくさん実っていて、お裾分けでいただいた実にも、しっかり甘みがありました。
収穫は、状態の悪そうな実をハサミで取り除きながら進めます。一房ずつ確認していると、自然と愛おしい気持ちが湧いてきました。ブドウを見つめるうちに、不思議と心までワクワクしてきたのです。

この日は、ワイナリーの方々と私たちを合わせて11人が集まりました。お茶を飲みながら何気ない話をして、みんなでお昼をいただきます。話題は温泉、ワイン会、地元のイベント、登山。楽しい話ばかりでした。迷惑どころか、いつも通り温かく迎えていただけたのです。
たまに訪れる畑ですが、少しずつ変化も起きていました。昨年収穫した分のワインが、賞をとったそうです。味わいも、これまでの優しいものからドライなものへ大きく変わったとのこと。小さな関わりではあっても、いい体験を分かち合ってもらえているのだと感じました。
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この記事を書いた人について
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「自分には価値がない」という思い込みを手放し、本来の自分を取り戻すサポートをしています。ヒーラー&リーダーの山田結子です。
インナーチャイルドの癒しに携わって約20年。ヒーリングとリーディングを組み合わせたセッションで、多くの方の「自分らしい生き方」への一歩をご一緒してきました。
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