【コラム】体が教えてくれること ─ 久しぶりのプールで気づいた、心との付き合い方

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⬜︎目次⬜︎

  1. きっかけは、一つの夢だった ─ 学び直しの始まり
  2. 肩の痛みは、まだ消えていなかった
  3. 使っていなかった筋肉が教えてくれること
  4. 体が変わると、心も変わっていく
  5. 一つの体験から、何に気づけるか

きっかけは、一つの夢だった ─ 学び直しの始まり

こんにちは、山田結子です。

何年かぶりにプールに行きました。きっかけは、平泳ぎを練習している夢を見たことです。理由ははっきりしないけれど、わざわざ夢にまで出てくるのだから、何か意味があるのかもしれないと思い、試してみることにしました。

昔から平泳ぎは苦手で、水をうまく蹴れずに沈んでしまうような感覚が記憶に残っていました。だから今回は、うまく泳ごうとするよりも、一から学び直すつもりで挑戦することにしました。この「うまくやろうとしない」という構えが、思っていた以上に大事だったように思います。

まずは練習動画を探すところから始めました。私が大学生の頃にインターネットが普及し始めたので、それ以前は、こういう情報は教室に通って直接教えてもらわなければ得られませんでした。今では検索するだけで山ほど出てきますね。時代の変化を感じながら、いくつかの動画を見比べていました。

動画を見ているうちに、平泳ぎは足の動きが要だとわかってきました。水をしっかり蹴れるかどうかがポイントのようです。とはいえ、頭で理解できても、筋肉がついていなければ同じ動作を保てません。しばらくは手と足をバラバラに練習し、少しずつ組み合わせていくしかなさそうだと感じました。何かを新しく身につけるときは、体がその動きに慣れるまで、時間がかかるものですね。

肩の痛みは、まだ消えていなかった

プールに入り、しばらく歩いたあと、まずはクロールで泳いでみました。そこで気づいたのが、以前、肩を痛めた影響がまだ残っているということでした。

日常生活では痛みを感じなくなっていたので、すっかり治ったつもりでいました。ところが、いざ肩を上げようとすると、体の軸が大きくぶれてしまいます。おそらく、この動きをすると痛みがあると体が覚えてしまって、それ以上肩が上がらないようにしてしまったのでしょう。頭では「もう平気」と思い込んでいても、体は異なるイメージを持っていたのです。

肩が上がりにくい分、呼吸の方法を変えて対応しようとしましたが、長年の癖を変えるのは思った以上に難しく、途中で自分がどう泳いでいたのかもわからなくなってしまいました。後半は無理をせず、ビート板を使って平泳ぎの足とバタ足の練習に切り替えました。無理に体を動かして、痛みが出てしまってはいいことありません。

使っていなかった筋肉が教えてくれること

平泳ぎの足の練習では、内ももとお尻まわりの筋肉を使います。この部分は、普段の生活ではあまり意識して動かさない場所でした。

慣れない動きなので、足がつりそうな怖さもありながら、横棒につかまってゆっくりと繰り返し練習しました。プールから出たあと、足とお尻まわりの感覚は明らかに変化していて、普段からいかにこの筋肉を使っていなかったかを実感しました。

普段使わない筋肉があるように、心にも普段あまり使わない部分があるのかもしれません。いつも同じ考え方、同じ反応のパターンばかりを繰り返していると、そこだけが凝り固まっていき、逆に使っていない部分は、存在にすら気づけなくなっていきます。たとえば、いつも同じパターンの中で生きていると、自分の心の変化を感じる力そのものが弱くなっていく、というようなことです。使われない筋肉と同じで、使われない感覚は、いざ必要になったときにすぐには動いてくれません。

今回、体を通して気づいたことがあったのは、新鮮でした。思いつきで出かけたプールでしたが、体を動かしてみることでしか気づけないことがありました。頭のなかだけで考えているより、実際に動いてみることで、自分でも気づいていなかった部分が見えてくる。そういう発見の仕方も、悪くないなと思います。

体が変わると、心も変わっていく

体の状態が変わると、心の状態にも変化が起きる場合があります。たとえば心が疲れやすいときでも、体を鍛えていくうちに、少しずつ疲れにくくなっていくことがあります。体を整えれば心の問題がすべて解決するわけではありませんが、体が強くあるほうが、心も踏ん張りやすくなる傾向はあるように思います。

だからこそ、体を変化させることは、心を変えるきっかけになり得ます。心の面ではいろいろ試したけれど変化が感じられない、というときは、あえて体からアプローチしてみるのもおすすめです。頭で考えて答えを探そうとすればするほど、堂々巡りになってしまうことがあります。そんなときこそ、体を動かして感覚から入るほうが、案外近道になったりします。

感情も、気持ちとしてそのまま扱おうとすると、飲み込まれてしまいやすいものです。「悲しい」「不安だ」という言葉だけで捉えようとすると、その感情そのものになってしまい、抜け出しにくくなります。けれど、体の感覚として、たとえば胸の重さや、肩のこわばりとして感じてみると、少し距離を置いて観察できることがあります。感情と自分のあいだに、余白が生まれるのです。心を動かしたいときに、あえて体を扱ってみる、という順番が合う人は、案外多いのではないかと思います。

一つの体験から、何に気づけるか

今回、久しぶりのプールで体の状態を知ることができたのは、良い経験でした。弱くなっていた肩と、使えていなかったお尻まわりの筋肉、その両方に気づけたからです。

思いつきの行動から、こうして気づきが得られるのは面白いものです。これからは定期的にプールに通ってみるのもいいかもしれません。

以前の私は、気づくことそのものより、うまくいったかどうかにこだわっていたように思います。結果を出すことに意識が向きすぎると、体からの小さなサインを見落としやすくなります。今回、泳ぎ自体がうまくいったわけではありませんが、そこから気づきを得られたおかげで、次に進む方向が見えています。そこから何に気づけたかのほうが、体験の本当の価値を決めているのかもしれません。

日常のなかでも、うまくいかなかった出来事をそのまま失敗として片づけてしまう前に、そこにどんな気づきが隠れているかを、少しだけ立ち止まって眺めてみる。そんな小さな習慣が、自分自身との付き合い方を、少しずつ優しいものに変えてくれるように思います。

結果だけを見れば「たいしたことのない一日」でも、そこに何を感じ、何に気づいたかを振り返ってみると、実はいくつもの発見が詰まっていることがあります。うまくできたかどうかで自分を評価する代わりに、何を感じ取れたかで自分の一日を眺めてみる。そんな視点を持てるようになると、日々の体験そのものが、少しずつ豊かなものに変わっていくのかもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人について

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「自分には価値がない」という思い込みを手放し、本来の自分を取り戻すサポートをしています。ヒーラー&リーダーの山田結子です。

インナーチャイルドの癒しに携わって約20年。ヒーリングとリーディングを組み合わせたセッションで、多くの方の「自分らしい生き方」への一歩をご一緒してきました。

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