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⬜︎目次⬜︎
先日、髪を切りに行ったとき、美容師さんから「年末はどうされるんですか?」と聞かれました。来年のスケジュール帳を買ったばかりで、まだ何も考えていなかった私は、思わず言葉に詰まってしまいました。
目の前の予定で頭がいっぱいで、そんな先のことまで考える余裕がなかったのです。けれど、考えておいたほうがいい気もしました。
そこで少し立ち止まり、「今年はどんな年だったのだろう」と振り返ってみることにしました。忙しい毎日のなかで、自分のことを後回しにしている方にも、きっと参考になる視点があると思います。
今年は「積み上げ」で進んだ一年
毎年、目標は決めるものの、細かいイメージまでは描かず、決めたタスクをできるだけ守ることを大事にしています。そのせいか、決めきれていないことがこぼれ落ちたり、やる気がまったく出ない時期があったりもします。

一年というスパンで見れば、イレギュラーなことは必ず起こります。だからこそ、細かく決めすぎず、続けると決めたワークや運動を軸に進んできました。
今年の目標は、基本的なスキルの見直し、表現力を高めること、体づくりの3つ。思えば、この3つはつながっていました。たとえば仕事で話すとき、表現力は話し方の印象を左右し、体づくりは発声や発音といった声の印象を左右します。
はじめは「とりあえずやっている」という感覚が強かったのですが、続けるうちに、やっていることが自分のなかで結びつき、手応えが変わってきました。こうした日々の小さな変化が、自分が大きく変わるための土台になるのだと感じています。
気づかないうちに、土台が入れ替わっていた
今年の流れを見直してみると、さまざまな面で土台が入れ替わったように思います。ここでいう土台とは、「自分はこういう人間だ」「こうするのが当たり前」という、無意識の前提のことです。その前提が大きく崩れた一年でした。
前提が崩れると、これまでのやり方に違和感を覚え、見直しが必要になります。ところが、日々の小さな変化に気を取られ、大きな変化が起きていることにはなかなか気づけませんでした。
なかでも一番大きかったのは、長く影響を受けてきたインナーチャイルドが統合されたことです。インナーチャイルドとは、子どもの頃に抱えた気持ちや思い込みが、大人になっても心のなかに残っているもの。それが、私の行動や反応を左右していました。統合されたことで、「自分」としての核が強くなった感覚があります。
具体的には、「楽しい」「面白い」を感じやすくなりました。先日、カメラ雑誌を読んでいて、写真一枚の中に物語を感じさせることが大切なのだと気づき、思わず興奮しました。以前の私なら、「役に立つかどうか」を先に考えてしまい、素直に面白がれなかったかもしれません。自分の感覚を後回しにしなくなったことが、この変化の一番の収穫だと思います。
体を整えると、心の奥にあるものが見えてくる
今年、特に重要だったのが体づくりです。運動が大切なことは以前から知っていましたが、歩く、走るなど「とにかく動かそう」という気持ちが先に立ち、細かいところまでは見ていませんでした。
ところが、山登りやボルダリングを続けるうちに、子どもの頃から背筋が弱いことがわかりました。そこで背筋を強化する運動を増やしたところ、インナーチャイルドの問題が意識にのぼってきたのです。体を整えることで、心の奥にあったものが浮かび上がってきた、という感覚でした。

もっと早く背筋を鍛えていれば、ここまで長く影響を受け続けることはなかったのかもしれません。そう思うと少し残念ですが、気づけたからこそ、当たり前だと思っていたことを解決する道が見えてきました。
子どもの頃からの課題は、言葉にされないままだったり、「苦手だから」と最初から諦めてしまったりして、解決できる可能性すら考えないことがよくあります。「自分はこういう人だから」と決めつけてしまうのは、多くの人に心当たりがあるのではないでしょうか。
たとえば、人前で話すのが苦手で、言いたいことが言えない。そんなクセも、性格の問題だと思い込んでいたものが、実は姿勢や呼吸、体の使い方と関わっていることがあります。背中が丸まり、胸が縮こまると声が出しにくくなり、言いたいことも言いにくくなる。体と心は、そんなふうにつながっているのです。
諦めていたことをひっくり返すには、発想の転換が必要です。そのとき、体は見つけやすい切り口であり、ヒントにもなりやすいと感じます。私も、もう少し体に重点を置いていくつもりです。
「楽しさ」を自分に許してあげる
来年のスケジュール帳を眺めていると、「楽しさ」をキーワードにするのがよさそうだと思えてきました。
楽しいものを求める気持ちは、多くの人に共通するものです。楽しく学べて、楽しく成長できるなら、そのほうが受け取りやすくもなります。真剣にやるほど成長できると思いがちですが、実際はそうとは限りません。
まじめに取り組むほど「失敗してはいけない」と力が入り、新しいことに挑戦しづらくなります。問題を深刻に捉えすぎて、体も心もこわばってしまうこともあるでしょう。一方、楽しさを軸にすれば、興味のあることから自然に動けます。気持ちが軽い分、続けやすくなるのです。
私自身、決めたワークや運動を「守るべきタスク」として積み上げてきたため、楽しむことより続けることを優先しがちでした。けれど、ボルダリングで、積み重ねてきた運動が「登れた」という形で結果に表れる経験をしてから、日々のタスクも「楽しい」と感じられるようになりました。
こうした感覚は、効率や正しさだけでは測れません。それもまた、自分の大切な一部です。「楽しい」を自分に許すことは、わがままではなく、本当の自分の価値を認めることにつながります。
来年に向けて、今できる小さな準備
とはいえ、土台が変わっていく流れは、まだ続きそうです。そこで来年は、今年やってきたことを大きく変えずに続け、新しい課題が見えてきたら見直す、くらいの温度感でいこうと思っています。インナーチャイルドの件が解決したことで、望まない影響を受けにくくなりそうなので、来年の流れは今年よりスムーズになるのではないかと感じています。

ただ、始めたいことがあるなら、今年中に少し手をつけておくのがおすすめです。少しやっておくだけで、来年の流れに組み込みやすくなります。やり方が決まっていなければ年内に決める、準備を進める、検討する材料を揃えておく。そのくらいで十分です。
たとえば、気になっていた本を一冊手元に置く、体験教室を調べてみる、手帳に「楽しみ」と書ける予定をひとつ入れてみる。小さな一歩で大丈夫です。
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この記事を書いた人について
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「自分には価値がない」という思い込みを手放し、本来の自分を取り戻すサポートをしています。ヒーラー&リーダーの山田結子です。
インナーチャイルドの癒しに携わって約20年。ヒーリングとリーディングを組み合わせたセッションで、多くの方の「自分らしい生き方」への一歩をご一緒してきました。
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