疲れてるのに休めない人の心理的ブレーキ

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⬜︎目次⬜︎

  1. 休めない人に共通する「価値の条件づけ」
  2. 罪悪感の奥にある「見捨てられ不安」
  3. 「休む練習」は、五分の成功体験から
  4. 休息は、本当の自分を取り戻す時間

体は疲れているのに、なぜか手が止まらない。休日になると、予定がないことに不安になり、つい予定を詰め込んでしまう。横になっても、スマホを触っていたり、頭の中では次にやることを考えているなど。

そんな自分に、「なかなか落ち着いて休めないな」と感じたことはありませんか。

「休んでいいよ」と誰かに言われても、素直に休めない人がいます。それは単なる働き者体質というわけではなく、「休むこと」そのものにブレーキをかけてしまう考えを、心のどこかに持っているからです。

このブレーキの正体を知ることが、休みの大切さを受け止める第一歩になります。

休めない人に共通する「価値の条件づけ」

疲れているのに休めない人には、ある共通点があります。それは、「何かをしている自分」には価値があり、「何もしていない自分」には価値がないという思い込みです。

子どもの頃、家事を手伝った時は褒められたのに、何もせずのんびりしていると否定的な言葉を向けられた。そんな経験があると、休むことがまるで悪いことであるかのように感じてしまいます。

また、完璧主義の傾向があると、いつまでも「できていないこと」に意識がむき続けて、休む時間は更に減りやすくなります。自分で自分の行動を細かくチェックし、できていないことを発見し続けてしまうのです。

休むことに罪悪感を感じるようになると、無意識に「休まない自分」を選択するようになっていきます。

こうした経験が積み重なると、「行動している時=価値がある自分」「休んでいる時=価値のない自分」という無意識の方程式が、心に刻み込まれていきます。

これは「条件づけられた自己価値」と呼べるものが影響しているかもしれません。大人になった今、頭では「休息は必要」とわかっていても、体と感情はこの方程式に従って動いてしまう。だから休もうとしても、説明のつかない焦りや罪悪感が湧いてきて、落ち着いて休むことができないのです。

これが、「疲れているのに休めない」という状態を生む要因のひとつと考えられます。

罪悪感の奥にある「見捨てられ不安」

休むことへの罪悪感を、もう少し掘り下げてみましょう。

この「価値の条件づけ」と「見捨てられ不安」は、実はセットで働いていることがあります。「役に立つ自分でなければ価値がない」という思い込みの裏には、「自分が動かなければ、大切な関係がうまくいかなくなるかもしれない」という、より根の深い不安が隠れていることも少なくありません。つまり休むことへの罪悪感は、「怠けてはいけない」という表面的な価値観だけでなく、関係を失うことへの不安から生まれている場合もあるのです。

「役に立たない自分は、必要とされないのではないか」という不安は、「見捨てられ不安」と呼ばれることもある感覚です。一般的には、幼少期に安心して甘えられる関係性が十分でなかった人ほど、抱えやすい傾向があります。

たとえば、親の期待に応えることでしか関係が安定しなかった。あるいは、家族の中で「察して動く役割」を担わされてきた。そうした環境で育つと、「何もしない自分」は無価値であるだけでなく、「見捨てられる危険がある自分」として感じられてしまうことがあるのです。

だから休もうとすると、体が緊張したり、じっとしているのが難しくなったりする。これは幼い頃に身につけた「生きていくための習慣」が、無意識のうちに働いているだけなのかもしれません。

また、このような不安は、大人になってからも身近な関係の中で影響することもあります。

家族などの身近な関係の中で、相手の意見や期待に沿うことで関係が保たれていると本人が感じていたり、自分が認められるために努力し続けなければいけないと感じている場合もあります。

そうして、休まないことを自分の中で正当化してしまうのです。

まずは「休めない自分」を止めようとするのではなく、「そうやってこれまでバランスをとってきたんだな」と理解してあげること。それが、ブレーキを緩める第一歩になります。

「休む練習」は、五分の成功体験から

こうした心理的なブレーキは、頭で理解しただけではなかなか外れません。安心感を持てる環境の中で、体と感情に「休んでも大丈夫」という体験を、あらためて積み重ねていく必要があります。

いきなり「一日何もしない」を目指すと、かえって罪悪感が強くなり、バランスを崩してしまうこともあります。おすすめは、次のような小さなステップから始めることです。

・意識的に、五分ほど何もしない時間を過ごしてみる

・その五分の後、「今回はちゃんと休めたね」と自分に声をかける

・罪悪感が出てきたら、「罪悪感」に気付きながらもただ観察しておく

ポイントは、罪悪感を否定しないことです。「罪悪感を感じないようにしよう」とすると、かえって自分を否定する行動に戻ってしまいがちです。この気持ちを悪いものと決めつけず、ただ静かに観察してみてください。ここが変わってくると、「休んでも自分の価値は失われない」という感覚が、少しずつ育っていきます。

また、慣れないうちは五分でもすごく長く感じられて、落ち着かないかもしれません。その時は、呼吸に意識を向けてみたり、首や肩を軽くほぐしながら過ごしましょう。できるだけ、リラックスした状態で過ごせるように心がけましょう。

五分という短い時間でも、確保できない日があるかもしれません。そういう時は自分を責めたりせず、まずは時間を確保する習慣を作る気持ちで進めていきましょう。

休息は、本当の自分を取り戻す時間

休めないという悩みは、突き詰めれば「本当の自分のままでいていい」という安心感の不足に行き着きます。何かを成し遂げなくても、役に立たなくても、そこにいるだけで価値がある――そう思えたなら、休息は単なる回復時間ではなく、本当の自分とつながる大切な時間になるはずです。

そもそも疲れていることに気づきにくい人もいます。動き続けなくては自分の価値がなくなると感じている人、不完全な自分を見せてはいけないという考えにとらわれている人もいます。休むことに対する抵抗感はさまざまかもしれません。考えすぎてしまう人やスマホを見続けてしまう人など。休んでいるように見えて休めていない場合もあるでしょう。特に、頭だけを使いすぎていて、体が緊張している時はリラックスしにくいものです。

どんな状況にせよ、まずは定期的に休みを取れるようになることを目指し、その時間をリラックスして過ごせるようになりましょう。そうすることで、本当の自分に戻る時間が少しずつ増えていきます。

今日から五分間、何もしない時間を過ごしてみませんか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

山田 結子

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この記事を書いた人について

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「自分には価値がない」という思い込みを手放し、本来の自分を取り戻すサポートをしています。ヒーラー&リーダーの山田結子です。

インナーチャイルドの癒しに携わって約20年。ヒーリングとリーディングを組み合わせたセッションで、多くの方の「自分らしい生き方」への一歩をご一緒してきました。

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